とりとめのないはなし。

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

起床

朝、夢をみていたことに気づいた。 橋の上に立って、じっと地面を見つめている。 周りには誰も居なくて、一人だった。 風は最初穏やかで、徐々に強くなってきていて、弱くなったかと思った瞬間。 今までになく強い風が吹いて、地面に落ちていく瞬間で目が覚…

地獄

ここが地獄じゃなかったらどこが地獄になりますか。

勲章

そんなものいらない。 私が、僕が、欲しいものは。 もっと身近にあったものなんだ。 もう手に入らないかもしれないかもしれないけど、 それでも欲しいんだ。

甲斐性

人生は我慢の連続で、ここが自分の場所じゃないとしてもここにしかいられない、 そんなことを言っている。 私の居場所はここなんだと、どうすれば生きられますか。 そんな人間では甲斐性なしだと嗤われますか。 わからないことばかりの毎日でどうすれば生き…

唯々諾々

何にもないと、空っぽだと、少年は言った。 そんなことはないと、私は思った。 思ったのだが、何故だか言葉が出てこなかった。 数日後に少年は自殺した。 それから私は言葉に対して懐疑的になった。 少年にそんなことはないと言っていたら、少年は死なずに済…

筆跡

涙でよれたノートのページも見ないようにして、 母の涙を忘れたふりをして、 彼らが私に向けた失望のまなざしを気づかないふりをして、 世の中の悲しみを一斉に浴びて、 この世界が泣いていることに気づいて。 汚い字も些かマシに見えてくるだろうか。 そん…

曇天

空が雲に覆われることがうれしい。 日没が早まったことがうれしい。 君と別れたことがとてもとても寂しい。

心 いつの間にか思い出せないこともきっと覚えているはずなんだ。 だってこんなに苦しいからさ。 そう願ってこんな風に言葉を書き連ねているけれど、僕はきっと小説家になりたいわけじゃないんだ。 小説家になりたい自分に酔っているだけなんだ。 いつまでも…

手紙

夢はもうないんだろう? 君にこの手紙が届かないことを願っているよ。 昔から泣き虫で、臆病者だったな。 たった一人の友達を大切にしようとしたな。 でも、多くの友達の一人でしかなかったよな、彼にとっては。 友達なんてできたことなかったんだな、と思っ…

鎮痛

痛みはもうずっとひかないままこんなところまで来てしまった。 このままの状態でやっていけるほど私は丈夫ではなく、 痛みを抑える薬、鎮痛剤に頼るばかりでした。 薬漬けになっても生きていけと、どっかのミュージシャンが言っていた。 それは無理だと悟っ…

紺碧

グレースケールの内側で、心を滅すように、 語りたい、話したいことも その瞬間で話さないと一生話す機会はない。

遠来

遠くからわざわざすみません。 ご足労お掛けしまして。 しかしこんなところにお客さんとは珍しいなぁ。 そう思わないか?。 そうねぇ。 何十年ぶりじゃないかしら?。 そんなにかぁ。 しかし私だって居たくてこんなところにいるわけじゃないのよ。 この人の…

平行線

何を言っても交わらない。 どんなことかもわからない。 結局他人事の関係性。

閉塞感

閉じてしまったものは手に入れられなくて、 美しいものはなおさらで。 友情、愛情、家族、喜び。 遠い、とても遠いものになってしまった。

自省

死んだ人間を鼻で笑ったやつがいた。 非道だと、心がないだと、非難された。 もっともだ、ふさわしいと、称賛もされた。 人間の意見なんてひとそれぞれなんだ。 やつはそう理解した。 では、人の話を聞く理由とは何なのか。

後世観

もし隠そうとしたものが、一番見つかってほしくない相手に発見されたなら、 必死に詭弁を立て、どうにか言い逃れようとするだろう。 相手が自分にとって大切な存在ならなおさらだろう。 苦しいだけの毎日ならいっそ自分の存在を隠してしまおう、そう思うだろ…

憐憫

他人が相手に同情するのは、その相手を見下しているからだ。 苦しい思いをしている人に かわいそう、なんて言うものか。 死を意識することは生の実感を凌駕することだ。 生きている心地なんて人それぞれ。 だとしても生きていることを恥じていいわけではない…

自責

自業自得とはこのことだ。 苦しいだけの毎日も自分の責任だと思えば、初めは楽だった。 積んで積んでもう積めなくなった、心の荷台には古臭い我楽多しかない。 もういいか、もういいよ そんな言葉を交わせる相手もいない。

屈折

苦しい意味が知りたくて 誰もしらないところにいって自殺したくなった。 その日の夜は激しい雨が窓を打ち付けていた。 窓の隙間から少しずつ雨が漏れ出してきて、 部屋中水でいっぱいになるイメージを生み出した、私の頭は空っぽ。 雨がいつ上がるのだろうと…

空色

普段の景色が暗く見えるのは、自分の心が重いから。 いつまでたっても成長しないのは成長とは変化するということだと知っているから。 いつまでも空っぽなのは変化をすることが怖いから。

賛歌

祝福をもってあなたを喜ばん。 積み重なった心でもって証跡を消す。

笑顔

薄気味わるい笑顔で、という自覚は他人から言われて初めて生まれた。 無邪気な子供の笑顔がいとおしい。 まぶしいくらいに愛したかった。 彼女の屈託のない笑顔も、彼の爽やかな笑顔も、 紳士淑女、清廉潔白な身のままでどこまでも続いていてほしい。 彼らの…

鬼籍

鬼籍に入る。 狂ったみたいにおかしくなって、いなくなってしまった。 子供のころ、生まれてくるということと、死んでいくことの違いが判らなかった。 今だってそうだ。すごく身近なところで生涯を閉じていく。 そんなことにも気づけない自分ばかりを想起す…

事象

人一人が生まれるごとにたくさんの人が幸福に包まれるように 人一人が亡くなってしまうときにたくさんの人が悲しむように 身の回りの何気ない出来事が奇跡に包まれているように いいことも悪いことも一元的な必然性を含んでいるはずだ。 であれば、苦しいこ…

心狂い

君の、僕の心の形を成すために成し遂げてくれたことに 僕はどんなにか、何を返せるのだろう。 そんなことを考えていたこともあった。 だが、結局何もできずに終わった、という経験が幾度となくあった。 クスリとも笑えないくらい相手を傷つける、しかも無意…

それ

代名詞が嫌いだった。 昨日のことも明日のこともついさっきのことも はっきりと表現できない自分を露呈させたからだ。 人に対してもそうだ。 お前、あいつ、そいつ、こいつ、 なんというか恐怖を感じ得た。 何かを蔑ろにしている、と思った。 ただ、人にとっ…

夕染め

夕焼けが綺麗だった。 人の群れに偉大な輝きを与えてくれていた。

思いの巣窟

彼は屋上から飛んだ。 もうずいぶん昔の話だった気がする。 とても暑い日で、住宅街を蝉の鳴き声が包んでいた。 わたしの家は学校から徒歩5分程度だった。 夏休みには怠惰になりがちだった私を母が 外によく連れだしてくれていた。 彼とは幼稚園からの付き合…

靴の花瓶

汚れた靴を洗いながら考えていた。 「長い道のりを歩いていくなら、自分の足だけではたどり着けない。 この靴もおじいちゃんになってしまった。」 くたびれた老人には何も残っていない。 思い出も、情熱も、夢も、直向きさも、全てなくなった。 虚しさ以外は…