とりとめのないはなし。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

独白

実を言うと、こんな話はするべきじゃない。 君には全く関係のない話だ。 生涯をもって証明したいことがあるんだ。 漢字が書けなくても、 人が怖くなっても、 言葉がうまく出てこなくても、 耳が聞こえづらくても、 目が悪くても、 生きていいと思える社会が …

騒音

家の窓際で本を読みながら、近隣の住民の大きな話し声が耳に突き刺さる。 耳も目も何も聞こえないくせにくそみたいなものには反応するんだな。

蓄積

たくさんの出会いがあって、別れがある。 その苦痛に耐えられなかった。 まるでトカゲのしっぽ切りのように人と人は簡単にバラバラに引き離される。 よくこんな世界で生きてこれるよな。

降雪

雪が降った。 時間が経つにつれて周りの景色は一変した。 見渡す限りの白銀の大地を一番に飛び込んで私がこの土地の開拓者になるんだ、 そう息巻いていると、遠くのほうに人影がうっすらと見えた。

四季彩

春には桜が咲いて、夏には海を見て、秋には紅葉を見て、冬には雪が降る。 日本では当たり前になっている。

区切り

懲りずに繰り返す愚行をこのままずっと続けるわけにはいかないので、 一度線を引こうと考えた。

怠慢

何もしない時間ほど、穏やかでくつろげると感じられる。 なにも持っていないけれど、手持無沙汰な感覚に陥るのはよくあることだけれど。 それはきっと生きていた証なんだと思う。 生きていれば心がある、考える選択肢がある。 多分、それが生きていくという…