とりとめのないはなし。

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「貴女ももう大人と呼ばれる年齢になりました。これから先は自分の人生で大切にしたいものを見つけなさい。そしてそれを守れる人間になりなさい。」母からの手紙にはそう書いてあった。思い返すと、私のこれまでの人生は醜いものだった。いじめ、暴力、窃盗…

鼻柱

とても長い鼻を鬱陶しく感じるから近々折ろうと思うんだが、どこかに当てはないかな。隣町の楠田という奴がいる。あいつは仕事に関しては信頼できる。しかし嗜好品にはめっぽう弱い。うちにある酒を持って行け。タバコでもいいが、酒を飲ませて言質をとっち…

後悔

空色の船に乗って世界を見てきた。世界はどこまでも広がっているように感じた。それと同時に自分の世界と器量の小ささを憂いた。「みんな」って言葉がわからないままここまで来てしまった。自分ではずいぶん遠いところまで来たと思った。まるでここが人生に…

自己採点

自分で自分を評価する際に最も重要なのは主観を捨てることだよ。世の中結局他人との関わりをなくしては生きていけないからね。相手の目線に立つ、ということはとても重要なことなんだ。すなわち、相手の気持ちを考えることだ。これが出来ないと周りに対して…

情感

日向ぼっこをしながら心地よさそうに寝ている愛猫を愛でながらゆっくりと最期の時を待つ。そんな情景を思い浮かべつつ泥に塗れた日常を過ごす。その実、自分から出たサビであることを自覚している。メッキが剥がれるようにまっさらな自分でありたい。だが、…

常識

何歳だったか、それまでの人生で自身で培った偏見が「常識」という。 誰かが言ったことが、現代まで残ってきていることは疑問に思うべきだ。 しかし、過去に起こった出来事から学べることも多くある。 そもそも本は常識の理とは外れたものであるにも関わらず…

虚無

昔のことばかり考えていたら今のことを無下に扱ってしまう。 未来のことばかり考えていたら恐怖で心が満たされる。 結局どこにも行けない、自分という存在からは逃げられない。 懐に大切にしまっておいたはずの人生の生き方の教科書はもう ただの紙屑だ。 私…